- これ以上仕事は受けられないけど、どう伝えればよいの?
- 断ってしまうと信頼を失ってしまう?
そんな悩みを解消します。
断るのが苦手な方でも、表現の引き出しを持っておくことでいざというときに役立ちますよ!
仕事ですぐに使える言い換え表現を10個ご紹介します。
今回は第2回、お断り編です。
第1回(お願い編)を復習したい方はこちらからどうぞ!
- 断りの言い換え表現を押さえておこう
- 断ることで、信用が向上するケースもある
目次
仕事を断るべきシーン3つ
仕事を断るって、なかなか勇気のいることだと思います。
よく「仕事ができる人ほど、断り方が上手い」と言われます。
ではどのようなシーンで、仕事を断るべきなのでしょうか。順に見ていきます。
① 自己都合な要求・依頼の場合
平時でも「明日までにやってくれ」「大至急やってほしい」と言われたことはありませんか?
緊急時ならまだしも、スケジュールにも余裕があるのに、自己都合でこのような要求・依頼をしてくるケースがあります。
スピード感が必要ない理由を説明した上で、バッサリと断りましょう。
② 理不尽な要求・依頼の場合
新入社員に高いスキルが必要な作業を依頼したり、パートナー会社の方に契約外の作業をさせたりするケースです。
これは依頼者側に理不尽な要求をしているという自覚がないケースが多いです。
気づかせてあげるためにも、断りましょう。
③ あなたのキャパを超えた要求・依頼の場合
これが一番多いのではないでしょうか。
1人の人間が、1日でできる仕事には限りがありますよね。
業務効率化の努力を惜しまないことと同時に、作業の優先順位をつけて、順位の低い仕事は誰かにお願いしたり、断りましょう。
仕事で使える「断る」ための言い換え表現
断る際の言い換え表現は次のとおりです。
あなたの利用シーンを思い浮かべてみましょう。
No | 言い換え【前】 | 言い換え【後】 |
1 | できません。/お断りします。 | 申し訳ございませんが、いたしかねます。/申し訳ございませんが、お断りさせていただきます。 |
2 | ちょっとそれは… | とてもありがたいお話ですが… |
3 | 今回は無理ですが、また誘ってください。 | 今回はいたしかねますが、次回もぜひお声掛けください。 |
4 | それじゃなくて、〇〇なら… | そちらはできかねますが、〇〇でしたらお引き受けいたします。(〇〇でしたらいかがでしょうか?) |
5 | そのスケジュールでは無理です。 | 申し訳ありません。その時期は時間がとれそうにありません。 |
6 | 私はそう思わないので… | 私としては納得できかねます。 |
7 | いろいろありまして… | よんどころのない事情がありまして… |
8 | 気持ちはありがたいのですが… | お気持ちは大変ありがたいのですが… |
9 | しばらく忙しいので… | あいにく○日まで立て込んでおりまして… |
10 | 〇〇したいのですが… | ありがとうございます。ぜひ〇〇したいのですが… |
仕事を断ることの意味
では、仕事を断ると、どうなるのでしょうか?
「仕事を断る」は「仕事を失う」ではない!
これはよく勘違いしているひとを見かけます。
「一度仕事を断ったら、次仕事がもらえないかもしれないですよ」
その気持ちはわかります。ですが、お客様からしてみたらあなたは何かの「プロ」です。あなたが十分にパフォーマンスを発揮できない状況で、「プロ」としての仕事ができるでしょうか?一度自分に問いかけてみてください。
次に仕事をもらえるのは、質の高い仕事ができるひとです。
「できる人に仕事が集中する」のは仕事の質が高く、それだけ信頼されているということですね。
断るだけでは足りない!仕事をコントロールして信頼を得る!
「仕事量をコントロールして、最大限のパフォーマンスを発揮する」ことが、重要だと説明しました。
しかし、断ってばかりだとお客様からすると「期待に応えてくれないひと」の印象が徐々に強くなってきます。
このジレンマから脱却するにはどうすればよいのでしょうか?
答えを1つ紹介すると「断ると同時に、提案する」ことです。ただできない理由を述べるだけではNGで、それに加えて以下を提案しましょう。
- どんな対応ならできるのか
- いつならできるのか
- 誰のサポートがあればできるのか
上記を提案して、「仕事量をコントロールする」ためには、「自分のスキル」「自分の作業計画」を把握して、説明できるようにしておきましょう。
提案には、お願いの表現が有効です!
第1回(お願い編)を復習したい方はこちらからどうぞ!
>>【メールはビジネスの基本】仕事で使える言い換え表現10選(第1回:お願い編)【保存版】
なんでも仕事を受けてしまうと「あいつ最近忙しそうだけど大丈夫か?」と思われがちです。
反対に、仕事量がコントロールできるようになると「あの人に任せておけば安心だ」という上司や先輩からの信頼につながります。
仕事を断る基準
「仕事量をコントロールする」のは重要ですが、何でも断っていいわけではありません。そこには判断基準が必要不可欠です。
以下は断る理由の例です。
- 期限が短く、最低ラインの成果物だとしても納品が間に合わないから
- そもそも契約外の作業だから
- 自分がやりたくない仕事だから
- 面倒な仕事だから
良い例は「客観的事実に基づいた判断」をしていますが、悪い例では「主観に基づいた判断」になっています。
会社という組織にいる場合、周りとの協力が不可欠なので、あなたの主観だけでの判断はあまり良いとは言えません。
他の人がやらない仕事も、正当な評価につながるのであれば、価値がありますね。また、面倒な仕事のプロセスを整理することにもまた、価値があると考えられます。
話題の「好きなことで、生きていく。」はYoutuberや、フリーランスだからできる働き方だと僕は思います。
仕事で使える「断る」ための言い換え表現:まとめ
断り方にもバリエーションがあるんですね。
また、「断ること=仕事量をコントロールすること」だとわかりました!
そのとおりです。
仕事量をコントロールできると、信頼にもつながりますよ。
「断る」というと否定的なイメージですが、自分は「仕事をコントロール」するんだ、という感覚を持っていただけたら幸いです。
本記事は全6回シリーズの第2回です。
第3回もお楽しみに!