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【仕事に役立つネタ】現状維持バイアスって何?相手の心理状態や対処法を知ってみる

現状維持バイアス
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ビジネスや交渉の場で見かけることのある「現状維持バイアス」について解説します。

いなやん

そもそも「バイアス」ってなに?

バイアスとは、「偏り」「偏見」「思い込み」のことです。

例えば、「ジェンダーバイアス」は、男女の役割についての固定観念のことを指します。今となっては完全に古いですが「男は外で働いて、女は家事をする」みたいな考えですね。

本記事では「現状維持バイアス」について対処法を踏まえて説明します。

こんな人におすすめです!

  • 現状維持バイアスってなに?
  • 現状維持バイアスな人への対処法は?
  • 現状維持バイアスにならないためには?

ビジネスの世界で見かけるこの現状維持バイアス、いったいどんなものなのでしょうか。

現状維持バイアスとは

簡単に言うと、『現状維持できる可能性があるなら、維持しようとする』人間の特性のことです。変革を好まない人、あなたの周りにも必ず一人はいますよね。

現状維持バイアスは誰にでもある

人間なら誰しも、現状維持を考えたことはあると思います。

現状維持バイアスの起源は、古くは人間が狩猟民族だったころに遡ります。

狩りは、人間にとって食べるため、つまり生きるために必要でした。
が、同時に命の危険を犯すリスクもあるので、狩りをしない・好まない人もいたでしょう。

両者の違いは何でしょうか?

狩りをしない人はこう思うでしょう。

「無理してまで狩りをせずとも、お腹は満たされないが誰かがとった肉を少し食べて生活できるのであれば、リスクが少なく安泰だ」

これこそが、現状維持バイアスです。そして、その感覚は誰にでも備わっているのです。

  • 現状維持バイアスは、人間なら誰にでも備わっている特性!

現状維持バイアスの状態になると・・・

現状維持バイアスの状態では、変化によるリターンより、リスクに過剰に反応するのも特徴です。この状態になると、気づかないうちに非合理な選択をすることがあります。

例えばあなたは、とある会社の事務担当だとします。

あなたは、一年前に業者Aから新しいコピー機を購入したばかりです。

そこに、業者Bの営業マンがきて、明らかに今使っているコピー機より性能・コスパの良いプリンターを提案されたとします。

よくよく考えると数年使えば元が取れる価値だとしても、どうでしょう。
このケース、検討しますと言って、最終的には見送ってしまうケースが多いんですね。

そして後から「あのとき導入してれば」となった頃には、もう手遅れです。
コピー機はあとからでも導入できますが、過ぎた期間のコストメリット(リターン)は取り戻せません。

現状維持バイアスの人の心理状態

誰しもある現状維持バイアス、このときの心情はどんなものでしょうか。

これがわかっているだけで、自分自身のことを少し客観視できるようになりますので、覚えておいてください。

保有効果

「保有効果」とは、自分が保有しているものに、より価値を感じる傾向があるという心理効果のことです。

自分が欲しいと思って手に入れたのだから、もったいない、用途はなくても手放したくない、そんな感情を覚えた経験はありませんか?

いなやん

なかなか物を捨てられない人は、保有効果が強い傾向なのかも・・・

相手がこの心理状態になっていると、何を言っても聞く耳を持ってもらえないことが多々あります。

正常性バイアス

「正常性バイアス」とは、危険やリスクが目の前に迫っていても、想定の範囲内の出来事だと判断し、「自分は大丈夫」「まだ安全」などと思い込んでしまう人間の心理的な傾向を指します。

大震災のときに、警報が鳴っているにもかかわらず逃げ遅れた人が大勢出たのは、この「正常性バイアス」による影響が大きかったとも考えられています。

仕事の場面だと、「まだやらなくて大丈夫」「自分は絶対にそんなヘマはしない」という思い込みが、重大な損失・事故につながることがあります。

いなやん

根拠のない「大丈夫だろう」という思い込みはキケン!!

現状維持バイアスの人への対処方法

ここまできたら、現状維持バイアスがどんなものかはわかったと思います。

自分が現状維持バイアスにかかっている状態というのは自分で気づくことができますが、相手がこの状態だと、どう対処したらよいのでしょうか?

いなやん

絶対に意見を曲げない人だと、どう接してよいかわからない・・・

相手が価値を置いていることを理解する

まずは、相手が何に価値を置いているのか、見極めましょう。

先ほどのコピー機の例ですと、「現在のコピー機は自分が業者Aを選んで1年前に購入したんだ」という保有効果と、「今のコピー機の性能で誰も困っていない」という正常性バイアスが働いていることが考えられます。

まずは、この価値を理解しましょう。情報を引き出すには質問が重要です。価値を引き出す質問を心がけましょう。

  • 現在のコピー機は誰が購入に踏み切ったのか?
  • 現在のコピー機の導入前後で何が変わったのか?

相手を評価する

評価する、と書くとなんか上から目線な気がしますがそうではありません。

相手の立場や境遇、価値観をあなたがまず認めて、現状維持バイアスを解いていきましょう。

  • 〇〇さん、現在のコピー機の導入、当時ベストな選択でしたね
  • 現在のコピー機の導入で、業務効率が格段にアップしたのですね

自分の意見を伝える・提案する

現状維持バイアスが解けてきたら、あなたの意見を聞いてもらえるチャンスです。
論理的に、諭すように伝えることで、相手の心に響く可能性は上がります。

あなたが思う「価値」を伝えましょう!

  • 業務効率化の一方で、コストも増大したとお聞きしました
  • 当時と比べて業務効率は1.5倍となり、さらに現在の製品は1/3の価格でコピーすることができます

現状維持バイアスとは:まとめ

現状維持バイアスとは、人間なら誰しもが持っている「偏見」「思い込み」のことです。

この特性を知っておくことで、自分または相手の心理状態を客観視できるようになります。

私が思うに、「仕事が早い人」は現状維持バイアスの影響を自分でコントロールして、客観的・論理的に判断ができる人が多いです。

決して感情的にならずに現状維持バイアスとうまく向き合うことで、あなたの生活や仕事にブレークスルーが起こるはずです!

ぜひ覚えておいてください!!!

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